1.はじめに 「ワークプラットホーム」とは?

建築、構造物における新築、改修用の足場として、従来の枠組足場やゴンドラと全く異なる視点からMast Climbing Work Platform(ワークプラットホーム:移動昇降式足場)は誕生しました。半世紀以上前から欧州を中心に一般的に広く普及しており、欧州規格EN1495の下、高い安全基準を満たしています。
その中でも、AlimakHek社はワークプラットホームは勿論のこと、常設、仮設ラック&ピ二オン式エレベータの発明者として全世界で活躍してきました。








・ ワークプラットホームは日本においては、昭43年、安衛法の下"足場"として取り扱うことに定められました。つまり、
・ 操作においては特別な資格は不要。
・ 通常の足場の工事計画書で良い。
※ 10m以上でかつ60日以上設置の場合は、労働安全衛生規則第87条、第88条の届出が必要。

ワークプラットホームの最大の特徴は、安全で快適な作業場を提供し、作業者の生産性を高め、工期短縮や仕上がり品質の向上に寄与できる点にあります。

主な特徴
・ 高所で地上のように安定した作業場を提供。
・ 積載荷重内で、ワークプラットホーム上の作業で使用する資材・廃材の積載が可能。
・ 組立・解体・移設が簡単で、全面に総足場を組む必要がなく、工期を大幅に短縮。
・ 傾斜面での使用も可能。
・ 揚重機がなくても、地上から最大200mの高さまで組み上げ可能。(セルフ・クライミング)
・ 作業者が作業しやすい高さに微調整可能。
・ 作業位置(高さ)の微調整が可能。
・ 作業面に障害物が無く、常に広い作業面を確保。
・ 作業員+電動工具等を積載することでさらなる作業効率の向上。


2.ワークプラットホームの構造
ワークプラットホームは、主に作業床(デッキ)・マスト・本体駆動部の3つの部分から構成されています。作業床の昇降は、駆動部に取り付けられた、2台のブレーキ付ギヤーモーターにより行われます。写真のような、ラック&ピニオン機構により、マストに沿って上昇・下降します。







<ワークプラットホームの装置形状例>
ワークプラットホームは様々な組合せが可能です。ここでは、基本となる装置形状をご紹介します。

< シングルマスト > < ツインマスト > < 共用マスト >

3.組立方法
まず駆動部を設置して、駆動部に幅1.5m、0.8mデッキを連結して行きます。
次に高さ1.5mのマストをボルト接続で組み上げていきます。壁つなぎは、マスト支持材をクランプやボルトを用いて固定し、その支持間隔は最大で9mごとに行ないます。マストの組み上げは、作業床に取り付けられたマスト用クレーンを用いて行なうことも可能です。


4.運転方法
ワークプラットホームの操作には、特別な資格の必要はなく、操作盤上のボタン、あるいはジョイスティックを使って簡単に操作できます。(※運転者は、操作方法の指導を事前に受けてください。)
昇降速度は機種により異なりますが、最大毎分12mです。


5.供給電源
ワークプラットホームは三相AC400Vの電源を必要とします。200V等しか準備できない場合は、昇圧トランスにて400Vに昇圧するか、400Vの発電機のいずれかを用意します。

一般社団法人日本ワークプラットホーム協会は、高い安全性とコスト削減を実現する昇降式足場、ワークプラットホームを普及することを目的としています。
ワークプラットホームは、転落事故を防止し、安全性を確保 生産性の向上と工期短縮を実現します。

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